海外の採用責任者インタビュー Vol.4
海外現地の採用の責任者が語る、
海外で活躍するグローバル人材

株式会社大林組
主任
小笠原 功

2007年、株式会社大林組入社、2011年から海外部門に配属、2015年インドネシア駐在。
入社以来、経理など数字を扱う部門が多く、人事にはインドネシア駐在後に初めて携わる。海外で給与や採用の問題に真正面から取り組んでいる。

─まず初めに、ずばり、小笠原さんの考えるグローバル人材とはなんでしょうか?

そうですね、自分のビジョンをしっかりと持ち、それをチームに向けて発信し、組織を動かしていける、まさにリーダーシップのある人、と考えます。これをいかなる環境下でも実践できる事が、グローバル人材のひとつの要件ではないでしょうか。最低限の語学ができることはもちろん前提ですが、それだけでは難しいと感じます。

─そういうことを意識して、社内でグローバルという言葉は使いますか?

頻繁に使うわけではありません。ですが、海外事業の拡大に伴い、海外の大学・企業への留学プログラムに加え、ここ数年は社内教育の一環として主に若年層を対象としたグローバルリーダー像について学ぶ研修プログラムが新たに導入されるなど、会社がグローバルに活躍できる人材の育成に力を入れていると強く感じます。

─インドネシアで人事をされて、どんな点で苦労されていますか?

忠誠心をもって働いていただく事が、日本に比べ難しいと感じています。担当外の急な仕事が入ったり、残業せざるを得なくなったりした場合、日本であれば当たり前のように対応する方が多いと思いますが、ここではなかなかそうはいきません。そのため、特に新規雇用のスタッフに対しては会社の存在意義、仕事の価値や目的について意識して伝えたり、全てのスタッフに対して日々の業務の中で成果が上がればきちっと評価したりするなど、意欲を持って働いてもらえる環境づくりを心がけています。阿吽の呼吸を前提にしてしまうと、なかなか前には進めません。

─逆に、日本人が海外で働く場合はどうなんでしょう。海外で働く日本人にはどんなことが求められますか?人事担当者として、どういう人材を求めますか?

駐在で来ている日本人とローカルスタッフの橋渡しができる方はとても貴重です。そうすると、やはりインドネシア語は話せる方がいいですね。ローカルスタッフとのコミュニケーションにおいては言葉だけでなく、文化や国民性なども理解した上で溶け込めるかどうか、これを重視しています。今、弊社では2名の現地採用日本人社員がいますが、ともにインドネシア語が堪能で、まさに橋渡し役として必要不可欠な人材です。

─橋渡しになるには語学は大前提、それからコミュニケーション力、それこそ冒頭にいただきました、語学力だけではない、強いメッセージを発信できるかどうかというグローバル人材の条件が必要となるわけですよね。

まさにそうだと思います。それからやっぱり、タフさと明るさでしょうか。

─タフさと明るさ…。例えば、挫折をした人間で、克服できる人とそうでない人がいますが、その違いって何だと考えられますか?

自分自身を信じられるかどうかは大切なポイントではないでしょうか。自分の存在を否定してしまうと、起き上がるのは難しいと思います。海外で働いている人は楽観的な人が多いと感じますし、そのような感覚を持っていないと続かないのかもしれません。私自身もそうありたいと思っています。

─それでは最後に、海外で働きたいという夢を持つ若者に一言お願いします。

ぜひチャレンジしてみて下さい。海外でしか得られない貴重な経験が必ずあると思います。私自身、まだまだ海外勤務経験は浅いですし、いつまで携われるか分かりませんが、日々新鮮な学びに溢れる駐在員生活の中で、積極的に経験を積んでいきたいと考えています。みなさんもぜひがんばってください。

─今日はどうもありがとうございました。