海外の採用責任者インタビュー Vol.1
海外現地の採用の責任者が語る、
海外で活躍するグローバル人材

KDDI Hong Kong Ltd.
Head of Japanese Enterprise Sales Div. Senior Manager
岡本 真樹

高校在学中にアメリカに1年間留学、2000年大阪経済大学卒、同年4月よりツーカーホン関西支社入社、携帯電話代理店営業担当として3年間勤務、その後、同社にて法人営業を2年間担当。
2005年10月、KDDIとツーカーホン関西との合併によりモバイルソリューション関西支社に所属、大阪で勤務。その後、京都支店にて5年間勤務。2011年の社内のグローバル人材育成枠公募に手を挙げ、東京のグローバル部門に異動。
2012年10月香港駐在、日系法人営業の営業部門の責任者として赴任、現在に至る。プライベートでは2人のお子さんに恵まれ、幸せな家庭を築かれています。

今日は海外で採用を担当されている岡本さんに、日本から海外を目指す方へ、いろいろとメッセージをいただきたいと思います。まず、現在、これから御社で必要とされる人材像について教えてください。

弊社はSI、データセンター、ネットワークと大きな3つの柱でビジネスを行っており、IT業界は範囲が広いので、求められる人物は営業担当として何でも売ることのできる人です。業界的に非常に奥が深いですが、お客さまへ分かりやすく説明する必要があります。

最近はオフィス回り全般を提案されていますよね。

はい、香港マーケットに合わせたソリューションを提供すべく、特にこの4年間は「まとめてオフィス」というサービスを拡大しています。
これは、オフィス移転の多い香港において、IT環境の移設だけでは無くオフィス内装から家具まで、オフィスの移転を「まとめて」手掛けるというコンセプトのサービスとなります。

ITだけに留まらない営業力が必要になりますね。

弊社はITを中心にサービスを提供しているためIT知識があるに越したことはありませんが、それと同じくらい営業としての基本的な対応力が必要と考えています。従って、自身の能力を棚卸して頂くためにも、採用する方には入社までに営業のハウツー本を1、2冊でも読んできて欲しいとお願いしています。
また現在、チーム内のメンバーには営業として【4P】を徹底してほしいと依頼しています。

  1. Prompt(迅速に)
  2. Precisely(正確に)
  3. Proactive(能動的に)
  4. Productive(建設的に)

IT知識だけでは無く、営業担当者としての基礎が大切です。この4Pは社内の同僚や上司とのコミュニケーションでも通用することです。

では、海外で求められることはなんでしょう?

情熱やリーダーシップはもちろんですが、それらの意思や気持ちを「伝える力」が必要です。
対面、電話、Email等のツールを駆使し、ピラミッド(三角形)つまりメインポイントファースト(main point first)で伝えることが大切です。日本は逆ピラミッド型の伝え方や報告の仕方が多いですが、社内外に関わらず、相手の時間を頂いて自分の話を聞いてもらうと言う感謝の気持ちを持って接し、且つ効率的に伝えることが大切と思います。また、英語で言えば、主語がyouになるかIになるかでまったく相手の捉え方が変わるため、相手の立場を理解しようとする気持ちも大切でしょう。結果的に、全てはどのように相手に伝わるかを突き詰めていくこと、伝えることをあきらめないことがキーになると考えています。

最後に、これから海外にチャレンジしたい方へメッセージをお願いいたします。

「海外に出れば自分は変わる」と環境に依存するのではなく、どの環境においても問題を解決していく意識が必要です。どの海外現地法人も日本よりも従業員は少なく、一人一人に求められる裁量や責任も大きい為、環境をより良く変えて行けるような人材を求めています。従って、日本にいる今の環境でも、自分が物事をより良く変える練習や努力を行い、その力を海外で発揮してほしいと考えています。
また、「伝える」ことが海外では重要ですが、何を「伝える」かは、自分の性格や能力から導き出される為、深い自己理解が大切と考えています。周囲の客観的な自分への評価と自己分析による自己評価レベルが近ければ、ある程度自己理解ができていると言うバロメーターになるのではないかと思います。これは永遠のテーマですし、私自身もお客さまや香港人スタッフから、日々勉強させて頂いています。
自信過剰でも過小評価でも無く自分自身を理解し、チャレンジする自分に期待しつつ、海外で大きく成長して頂きたいと考えています。